ビットコイン・インスティテュート

サトシ・ナカモトと​ビットコインの​FAQ

開いた本のページが6本の道に枝分かれし、それぞれの先に小さな文書アイコンが置かれた、暗い紺色のイラスト。背景には淡いコンパスの図案が見える。

サトシ・ナカモトが誰なのかは、いまだに分かっていない。Newsweekは違う人物を名指しし、HBOはドキュメンタリーを作り、ニューヨーク・タイムズは独自に調査し、英国の裁判所はクレイグ・ライトが主張を支えるために大規模な証拠偽造を行ったと認定した。米国政府にまで情報開示請求が及んでいる。それでも決着はついていない。この記録の続きが、ここから始まる。

サトシと正体

サトシ・ナカモトとは誰か

本アーカイブは実名候補の論拠を一か所で比べているが、確定した者はいない。

サトシ・ナカモトは日本人だったのか

サトシ本人の自称は裏付けの取れないプロフィール欄一つだけで、言語とタイムスタンプの証拠はこれに反する。

サトシ・ナカモトは女性だったのか

それを示した者は誰もいないが、確かめた者も誰もいない。名指し候補は全員男性で、本アーカイブのどの証拠のレイヤーも、そもそも女性を除外していない。

クレイグ・ライトは自分がサトシだと証明したのか

英国の裁判所が下した結論は逆で、主張を支えるために大規模な証拠偽造を行ったと認定された。

サトシは一人ではなく複数人だった可能性はあるか

あるドキュメンタリーは2人の協力者が作業を分担したとするが、時期の整合性には異論もある。政府は別に「4人と面談した」と発言している。

サトシはなぜ姿を消したのか

記録が示すのはいつ消えたかであって、なぜかではない。撤退の兆しは、最後のメッセージ前後の出来事より7か月前から現れていた。撤退を始めたのは、それらの出来事ではない。

サトシの保有量と活動

サトシはどれだけビットコインを保有しているのか

オンチェーン分析では初期にマイニングされたブロック群から約110万BTCと推定される。

サトシのビットコインは一度でも動いたことがあるか

ほとんど動いていない。どの分析も動いたのはごく一部だとするが、数はブロックの一覧によって違う。ラーナーは2013年に約100 BTC、Whale Alertは2020年に907 BTC、ロップは2022年に20ブロック未満(0.09%)とした。ロップ自身の一覧で数えると、動いたブロック報酬は31個、1,550 BTCである。残りはマイニング以来動いていない。

最初のビットコイン取引を受け取ったのは誰か

ハル・フィニー。ブロック170でサトシから10 BTCを受け取った、史上初の個人間送金である。

ビットコインの設計

なぜ2100万枚なのか

半減期の計算に合わせ、人気が出ても低すぎず、そうでなくても高すぎない、という「経験則に基づく推測」だった。

量子コンピューターはビットコインを壊すのか

現存する量子コンピューターでは壊せない。移行案(BIP 360)はまだ草案段階で、脅威の一部にしか対応しておらず、開発者間の合意もない。

初期の人々と取引

ビットコインを最初に買ったのは誰か

NewLibertyStandardが2009年10月、マルッティ・マルミに5.02ドルを支払って5,050 BTCを買った。

ビットコインでピザを買った人は今どうしているのか

ラズロ・ハニエツは今もソフトウェア開発者で、後悔はしていないという。2018年にはLightning Networkを使って再びピザを購入する実演も行った。

初期史の出来事

ビットコイン史上最大のバグは何か

2010年8月15日、一つの取引が1,844億BTCを生み出した。サトシは発見から6時間足らずでパッチを出したが、完全な無効化は事件発生からおよそ15時間後だった。

ここに無い疑問を持って来た読者へ。本アーカイブを検索すると、この先も数千件の一次資料と読み解きがある。本稿はその入口の一つにすぎない。サトシの謎ではなくビットコインの仕組み自体を知りたかった読者は、その場合はビットコインの仕組みを先に読むとよい。

参照元の外部ソース

https://en.wikipedia.org/wiki/Bitcoin