
2009年1月8日19時27分(UTC)、サトシ・ナカモトは暗号学メーリングリストで、ビットコインの最初の公開リリースであるバージョン0.1を「Bitcoin v0.1 released」という件名で告知した。このメールのダウンロードリンクは、すでにSourceForgeを指していた。サトシは2か月前、SourceForgeにプロジェクトを登録していた。2010年に保存されたSourceForgeのファイル一覧では、bitcoin-0.1.0.rarの日付は1月12日になっている。
これはWindows専用のリリースで、C++で書かれたオープンソースコードが含まれていた。このソフトウェアにより、ユーザーは以下のことが可能になった:
v0.1.0のソースの送金の画面は、相手がオンラインならコメントと確認付きで送るためにIPアドレス(「e.g. 123.45.6.7」)を、オンラインでなければビットコインのアドレス(「e.g. 1NS17iag9jJgTHD1VXjvLCEnZuQ3rJED9L」)を入れるよう求めていた。「このソフトについて」の画面には「これは実験的なソフトウェアだ。実際の金銭の取引に頼らないでほしい」とある。この例のアドレスには、のちに本物のコインが届いた。2026年10月時点で102回、合わせて900.85217683 BTCが届き、一度も使われていない。最初は2010年9月10日の0.05 BTCで、2011年1月26日には6分あまりのうちに100、0.02、19.73、777 BTCの4回が届いている。誰が送ったのか、アドレスの鍵を誰が持っているのかは、記録にない。
サトシ・ナカモト(暗号学メーリングリストへの投稿、2009年1月8日19:27 UTC)ビットコインの最初のリリースを公開する。二重支払いを防ぐためにP2Pネットワークを使う、新しい電子キャッシュシステムだ。完全に分散化されており、サーバーも中央機関もない。
サトシはプルーフ・オブ・ワークの難易度が「最初は信じられないほど簡単」であると説明し、一般的なPCでもわずか数時間でコインを生成できると述べた。総発行量は2,100万コインに設定され、提供されたCPUパワーに基づいてネットワークノードに徐々にリリースされるよう設計された。サトシはこの数字を5週間後、P2P Researchメーリングリストでマルティエン・ファン・ステーンベルゲンからの質問に直接答える形で改めて述べている。
ブロック1は1月9日02:54:25(UTC)にマイニングされ、ビットコインネットワークの継続的な稼働の真の始まりを記した。この同じv0.1のコードベースには、6日前の1月3日にハードコードされたジェネシスブロック、すなわちブロック0がすでに組み込まれていた。ハル・フィニーはソフトウェアを最初にダウンロードして稼働させた人物の一人であり、2009年1月11日に有名な「Running bitcoin」というツイートを投稿し、1月12日には知られている最初のビットコイン取引(サトシからの10BTC)を受け取った。リリースと私的なやり取りが異例に密だったこの週については、サトシが当時どこから作業していたのかを読み解く分析もある。

























