メリークリスマス、サトシ ― 技術以外の問いかけに返事をしなかった、サトシの計算されたコミュニケーション
クリスマス挨拶、1枚1,000万ドル予測、体調を案じる言葉。サトシの返信はどれも技術話で始まり、季節の挨拶には最後まで触れなかった。5パターン分類で読む。
ビットコインを最初期に稼働させた情報セキュリティ研究者

2009年1月11日、Bitcoin v0.1の公開リリースから3日後、オースティン在住の情報セキュリティ研究者ダスティン・トランメルがソフトウェアをダウンロードして稼働させ、同日にサトシにメールを送った。その3日後の2009年1月14日、サトシは彼に25 BTCを送金した。これは、2日前のハル・フィニーへの10 BTCに次ぐ、史上2番目に既知の個人間ビットコイン送金である。
トランメルはテキサス州オースティン在住のサイバーセキュリティ研究者で、脆弱性研究とエクスプロイト開発の業績で情報セキュリティコミュニティに知られる。
2009年1月11日、Bitcoin v0.1のリリースから3日後、トランメルはソフトウェアをダウンロードして稼働させた後、サトシ・ナカモトにメールを送った。自身の経験を報告し、システムの設計について質問した。サトシは同日に返信し、短いが重要なメールのやり取りが始まった。
トランメルはリリース後数日でソフトウェアを稼働させ、サトシやハル・フィニーとともにネットワーク上の最初のノードの一つを運用していた可能性がある。ただしマイニングはまだ始めていなかった。本人が後に詳しく語ったところによれば、マイニング機能はデフォルトで無効になっており、当初それに気づかず、実際にマイニングを始めたのは接続から4〜5日後だった。2009年1月14日、サトシはテスト取引としてトランメルに25 BTCを送信し、これは知られている最も初期の個人間ビットコイン送金の一つとなった(1月12日にサトシがハル・フィニーに送った10 BTCに続く)。やり取りの中で、サトシはコインの成熟ルールやシステムが新しいブロックをどのように処理するかなどの技術的詳細について議論した。
トランメルの早期の採用とサトシとの直接的なやり取りは、彼を最初期のビットコインユーザーの一人として位置付けている。Satoshi Nakamoto Instituteに保存されたサトシとのメールは、ネットワーク全体がわずか数台のノードだった頃のものだ。彼がネットワーク最初期の中でも特に安定して稼働していたノード運用者だったことは、独立した証拠からも裏付けられる。サトシが送った2009年7月のネットワーク状況メールは、サトシ自身のノードに残っていた唯一のピアとして、トランメルのものと見られるIPアドレスを挙げている。
24件
Bitcoin Institute ↔ サトシ・ナカモト, マイク・ハーン, ハル・フィニー, マルッティ・マルミ, ギャビン・アンドレセン, ダスティン・トランメル
クリスマス挨拶、1枚1,000万ドル予測、体調を案じる言葉。サトシの返信はどれも技術話で始まり、季節の挨拶には最後まで触れなかった。5パターン分類で読む。
トランメルがビットコイン初リリース実行後にサトシへ送った最初のメール。公開タイムスタンプサービスへのリンクを共有し、コイン成熟(生成コインのクレジットが0.00と表示される件)について質問した。
トランメルがサトシに自身が運営するproof-hashes Googleグループを紹介、クレジット欄表示にフィードバック、v0.1.1実行中でアップグレード予定、新機能テスト協力を申し出。
v0.1.0からv0.1.3アップグレード時の2問題: 旧プロセス未終了、生成4コイン全てが「Generated (not accepted)」。通信バグによる孤児ブロックか、と報告。
トランメルは、最も強力なノードがビットコインの大半を生成することを何が防ぐのかを質問した。これはマイニングの中央集権化に関する最も初期の問題提起の一つである。
トランメルがサトシに送金用IPアドレスを伝え、proof-hashesグループは投稿自由と説明し、ビットコインに価値を認めさせる難しさを指摘し、マイニングをルーレットに例えた。
トランメルがビットコインのIP送金機能の詳細なセキュリティ分析を実施。ARPポイズニングやISPレベル傍受などの中間者攻撃の脆弱性を特定し、常にビットコインアドレス利用を推奨。
サトシが動的IPについて議論し、bitcoin-listと暗号学メーリングリストへのCC許可を求め、送信課金型メールやマイクロペイメントなどビットコインのユースケースを構想する。
サトシがトランメルの中間者攻撃分析に応答。攻撃を2タイプ(通信経路上、インターネット上の任意の者)に分類、IP送金の脆弱性を認め、IPとアドレス併用案を提示、ウォレット暗号化に言及。
トランメルがビットコインアドレスはIP送金より安全と主張(複数チャネルで検証可能)。データ喪失への懸念、アドレス公開トグル、終了時ソケットクローズの問題を提起。
トランメルが職場と自宅のIPは固定と確認、公開CCに同意、bitcoin-list参加を表明。ハル・フィニーの投稿後に投資目的でマイニング開始と明かし、マイクロペイメント普及の課題を議論。
サトシがトランメルとの会話をbitcoin-listと暗号学メーリングリストにCC。「万が一流行った時のために、少し手に入れておくのも悪くない」という有名な一節を含む公開版。
サトシがウォレット保存場所(%appdata%\Bitcoin)を明かし、トランザクショナルDB(DBM)でクラッシュや停電に安全と説明、次回リリースのソケットクリーンアップ追加も確認。
トランメルが自身の2つのビットコインインスタンス間で送った100BTCについて混乱を報告。トランザクションに「Satoshi」ラベルが現れ、サトシの送金かブロック生成由来かと疑問に思った。
サトシが「Satoshi」ラベルはトランメル自身のアドレス帳由来であることを説明。トランザクションは送信者ではなく受信アドレスを示すと解説、支払者ごとに異なるアドレスを推奨。
トランメルが、混乱の原因の「Satoshi」ラベルが自身の受信アドレスに付けられていたと気づき、自宅に複数アドレスありと確認。設定した覚えがないため「Satoshi」がデフォルトかと尋ねた。
サトシがデフォルトラベルは「Your Address」と説明し、誤ラベルは紛らわしいUIに起因すると示唆。支払者ごとに受信アドレスを作る概念には現実世界の類似がないUX課題を認める。
トランメルが誤ラベルは自分のミスと認め、「Received with」を「Received payment to」に変更する提案を行い、複数受信アドレスに最も近い例としてPayPalを挙げた。
サトシがハル・フィニーのボットネット指摘に応答し、偽メールボックスがスパマーのPOWトークンを回収する「リバース・スパミング」案を提示。e-goldの「ダスティング」問題にも言及。
セキュリティ研究者ダスティン・トランメル(Druid)が、ビットコインネットワークの2番目のノードであった可能性を回想。最初の接続から数時間、他のノードは1つしか見えなかった。
10年以内に何らかの形の電子通貨が使用されるようになるとサトシが確信を表明し、ビットコインを信頼に基づかないシステムの最初の試みとして説明した。
ダスティン・トランメルがビットコインのアルファ版を実行した後にサトシへ送った最初のメール。使用報告、公開タイムスタンプサービス言及、コイン成熟(0.00クレジット表示)について質問。
サトシがダスティン・トランメルに返信し、コインの成熟システムを説明するとともに、ソフトウェアを安定させたバージョン0.1.3へのアップグレードを推奨している。
サトシがv0.1.3でバグが修正されたことをトランメルに伝え、IP送金機能を使ってコインを送ることを申し出た。知られている最も初期のビットコインの直接送金の一つ。