サトシと​フィニーの​未公開メールが​明らかに

2008年と 2009年の日付を記した色あせた封筒が二つ並び、その脇に「未公開」のフォルダー、下には UTC+8 を指す文字盤と、日本と東南アジアを結ぶかすかな地図の線が描かれている

2020年11月26日、CoinDesk がマイケル・カピルコフ著『Previously Unpublished Emails of Satoshi Nakamoto Present a New Puzzle』を公表し、サトシ・ナカモトハル・フィニーの間の 3 通のメールを明らかにした。

入手経路: 2014年3月、フラン・フィニー(ハルの未亡人)がジャーナリストのナサニエル・ポッパーに著書『Digital Gold』のためハルのパーソナルコンピューターからファイルを送付。ポッパーはそのメールファイルをカピルコフと共有した。CoinDesk はフラン・フィニーに直接確認した。

メール 1:2008年11月19日(フィニー → サトシ)

フィニーはサトシに修正への感謝を述べ、ネットワークの拡張性について質問した:

ハル・フィニーのメール(2008年11月19日 15:20 UTC)

「どのくらいの規模になると想定しているんだい?数十ノード?数千?数百万?」

これはビットコイン公開ローンチの 2 か月前、リリース前のコードレビュー期間中のことだった。

メール 2:2009年1月8日(サトシ → フィニー)

件名:「Bitcoin v0.1」。2009年1月8日木曜日20:54:55 PST、暗号学メーリングリストでの公開発表のわずか数時間後に送信:

サトシ・ナカモトのメール(2009年1月9日 04:54 UTC)

「お知らせしておこうと思った。EXE と完全なソースコード付きの Bitcoin v0.1 リリースが Sourceforge に公開された: http://downloads.sourceforge.net/bitcoin/bitcoin-0.1.0.rar www.bitcoin.org にリリースノートとスクリーンショットがある。Satoshi」

このメールはsatoshi@vistomail.comから送信された。

メール 3:2009年1月12日(サトシ → フィニー)

ビットコインローンチ後のフォローアップ:

サトシ・ナカモト

「残念ながら、今いる場所からは外部からの接続を受け付けることができず、そのせいで作業がより困難になっている。」

「今いる場所」という表現は、リリース週におけるサトシの公開活動の濃密さと併せて、サトシのリリース期環境分析で検討されている。

タイムゾーンの謎

サトシの 2009年1月のメールヘッダーは GMT の 8時間先(UTC+8) のタイムゾーンを示していたが、日本の UTC+9 のオフセットとは不一致だった。これはサトシの所在地に関する推測を呼んだ。しかし Chain Bulletin のドンチョ・カライヴァノフは、UTC+8 のタイムスタンプはサトシのローカルマシンではなく AnonymousSpeech.com のメールサーバー(「1996 年から東京拠点」は同サービス自身のサイトの自己紹介で、ヘッダーの中継サーバー IP はマレーシアの事業者への割当)からのものだと主張した。ウェブメール使用時、Date ヘッダーのタイムゾーンはユーザーの所在地ではなくサーバーの場所を反映する。

カライヴァノフはこれとは別に、サトシがロンドンを拠点としていたとする分析も発表しており、BitcoinTalk 投稿・SourceForge コミット・メーリングリストメールなど 742件の活動記録を GMT に換算した結果、一貫したパターンが見られたという。今回の UTC+8 ヘッダーはメールサーバー側の設定に起因するものであり、この GMT 説と矛盾するものではない。

フィニー自身は、 2013 年のエッセイ「Bitcoin and Me」でこのサトシとのメールのやり取りを回想し、 v0.1 リリース後の数日間にバグを報告したことを述べている。