Re: Hashcash の​引用 —— MicroMint 論文の​提案

見出し「Re: Hashcash citation」の下、封筒から覗く添付草稿と「PayWord and MicroMint」論文の引用カードが並び、右には一直線につながるノードの連鎖と複数の経路が一点に収束する図が対比されている。下部には 2008年8月から 2009年1月までの年表を配した、落ち着いた色合いの図解。

メールチェーンの 4 通目で、アダム・バックは関連する別の論文として、ロン・リベストとアディ・シャミアによる『PayWord and MicroMint』(1996年)を紹介した。この論文は、Hashcash やビットコインが用いる部分的プリイメージではなく、デジタルコインの希少性のために k-way ハッシュ衝突の抽出を提案するものだった。バック自身が後に Cointelegraph のインタビューで「おそらく人生最大の失敗だった」と振り返ることになる、中核的な自己告白の一文は次の通り。

アダム・バックのメール(2008年8月21日 18:17 UTC)

すまない、君の論文はまだ読めていない、

最初にサトシが連絡を取った人物の一人であったにもかかわらず、バックはこの時点で添付草稿に踏み込まなかった。メールチェーンはここで約 5 か月間途絶え、ビットコイン v0.1 公開の翌日である 2009年1月10日にサトシが再び書き送ることになる。バックが積極的にビットコインに関わるようになったのは 2013 年以降で、その遅延の経緯はアダム・バックの伝記に詳しい。バックは 2024年の回顧で同じ告白に立ち返っており、これはアダム・バック同定仮説でも反証として扱われている。

原典の外部ソース

https://bitcoinmagazine.com/technical/bitcoin-adam-backs-complete-emails-satoshi-nakamoto

他の外部ソース

  • COPA v Wright Trial Evidence (2024年2月、ロンドンで行われた COPA 対クレイグ・ライト裁判において証拠として提出された。アダム・バックの第二証人陳述書(文書 C/21)に 5 通の完全なメールチェーンが含まれていた。論文を読まなかったことへの後悔は Cointelegraph のインタビューで語られた)
  • Cointelegraph - Adam Back on Satoshi Emails