ビットコイン・インスティテュート

ニック・サボ、​ビットゴールドの​実装協力を​募る​(Unenumerated、​2008年4月)

人物: ニック・サボ
ニック・サボ(Nick Szabo) 2008年4月10日03:53 UTC

バーン: ビットゴールドはもはや、解かれたパズルの希少性によって裏付けられているのではない。高性能計算を専門とするコンピューターのハードウェア、電力、プログラマーの希少性によって裏付けられているのだ。言い換えれば、それは非常に非効率で無駄の多いバスケット商品本位制に成り下がっている。

ビットあたり、あるいはCPUサイクルあたり、パズル1件あたりで見れば、技術が向上するにつれて、あるいはSETI@homeをBitGold@homeに置き換える人が増えるにつれて、ビットゴールドのコストは急速に下がりうる。だからこそ、ある週に生成されたビットは、金の原子とは違って、翌週に生成されたビットと交換可能ではない。その問題の解決策は、上の投稿で説明したとおりだ。裁定取引、プーリング、そしてトランチングである。ビットゴールドの標準単位はトランチであり、たとえばある週内に生成された(パズルが解かれた)ビットのプールのトランチを指す。

ビットゴールドは常に解かれたパズルの希少性によって裏付けられているが、ある週のパズルの解の供給量は、次の週の解と等しいわけではなく、したがって価値も等しくない。仮に第52週に第51週の10倍のパズルが解かれたとすれば、それらは第51週のパズルの価値の約10% で値付けされ、標準プールを作るには10倍のパズルが必要になる。プールの供給量は週単位に基づく。第2週は第1週に対してプールの供給量を倍にするが、第100週になると、どれだけ多くのパズルが解かれようと、プール全体の供給量を1% しか増やせない。

これはすべて、金の採掘よりも無駄が多い。ビットゴールドの生成に費やされたCPUサイクルは、商品本位の通貨を使う大量の取引にわたって償却される。ちょうど金採掘のコストがそうであるように。有用であるためには、金もビットゴールドも、金採掘やCPU稼働に費やされる以上に、利用者の取引コストを節約できなければならない。両者とも、価値の保存手段および交換媒体として、あるいは同じことをする部分準備通貨の裏付けとして、取引コストを節約する。しかしビットゴールドは、金よりも高いセキュリティと低い保管コストなどをもって、これらの貨幣的機能を果たすことになる。

これはどれもあまりに分かりにくく、(一)たいていの人はじっくり腰を据えて自分でよく検討しなければ理解できないだろうし、(二)実験的な市場(例えば、本物のシステムに必要な複雑なセキュリティの代わりに信頼できる第三者を置いたもの)というデモがあれば、大いに役立つのだが。誰かコードを書いてくれないか?

原典の外部ソース

https://unenumerated.blogspot.com/2008/04/bit-gold-markets.html
サボの投稿「Bit gold markets」への、バーンという読者への返信コメント。コメント自体のタイムスタンプ(ページのshowCommentリンク、コメントID c3741843833998921269で確認)は2008年4月10日03:53 UTC。URLのパス(2008/04)もこれと整合する。投稿本体の表示日付は現在のページ上で2008年12月27日で、bit goldの記事の日付が付け直されたのと同じ日の午後である(サボ=サトシ仮説エントリーの議論を参照)。これはこのコメント自体のタイムスタンプとは別のものである。2026-08-22確認時点で、このコメントを含む同スレッドの全17件が「Anonymous」表示になっているが、これはスレッド全体に及ぶ挙動であり、このコメントに固有の証拠ではない。コメント本文は返信先の投稿(「the post above」)について、自分が書いたものとして一人称で言及しており、Bitcoin MagazineのGenesis Files特集もこの一節をサボ本人の発言として独立に引用している。