ビットコイン・インスティテュート

サトシから​ダスティン・トランメルへ​:スパム、​POWトークン、​スパムの​し返し (2009-01-25)

ハル・フィニーの投稿(2009年1月24日16:48 UTC)
  • スパマーのボットネットは送信ごとの支払いメールフィルターを簡単に突破できる もしPOWトークンが本当に役に立つようになり、とりわけ貨幣になったら、マシンが遊んだままになることはなくなる。ユーザーは自分のコンピューターが稼いでくれることを期待するようになる(報酬が運用コストを上回ると仮定して)。ボットネットに稼ぎを盗まれているコンピューターは、今よりも持ち主に気づかれやすくなる。だから、そういう世界では、ユーザーはもっと熱心にコンピューターを手入れし、ボットネットの感染を取り除くようになると予想できるだろう。

POWトークンに価値があるとすればスパムを抑制するもう1つの要因がある: スパムからPOWトークンを刈り取るために、人々が大量の偽メール アカウントを立てる動機が生まれる。要するに、POWを集めるだけでメッセージは読まない自動のメールボックスで、スパマーにスパムをし返すことになる。偽メールボックスと実在の人間の 比率が高くなりすぎて、スパムが採算に乗らなくなる可能性がある。

このプロセスは、そもそもPOWトークンの価値を確立する可能性も持って いる。ボットネットを持たないスパマーは収集者からトークンを買えるからだ。 買い戻しが起きれば一時的にはスパムが増えることになるが、それは 収集者がスパマーを食い物にする自滅的な循環を加速するだけだ。

興味深いことに、e-gold系のシステムのうち1つには、すでに「ダスティング」 と呼ばれるスパムの一形態が存在する。スパマーは取引のコメント欄に スパムメッセージを入れるために、ごく少量の金(ゴールド)の塵を 送り付けるのだ。もしユーザーが受け取りに応じる最低金額を設定できる ようにする、あるいは少なくともメッセージを伴う場合の最低金額を設定 できるようにすれば、ユーザーは「スパムを受け取るためにいくらもらうか」 を自分で決められるようになる。

Satoshi Nakamoto

原典の外部ソース

https://en.bitcoin.it/wiki/Source:Trammell/Nakamoto_emails
2013年11月にダスティン・トランメルが原文ママで公開。完全なmboxアーカイブはトランメルのブログ (https://blog.dustintrammell.com/i-am-not-satoshi/) からSatoshi_Nakamoto.zipとして配布された。時刻は、トランメルのメールサーバーがこのメールを受け取った時刻(UTC)。サトシ側のメールサービスが付けたDateヘッダーの時刻は、これより早い