もし誰かが IP アドレス方式を本格的に使うつもりなら、何らかのセキュリティを持たせるべきだ。たとえば事前にパスワードかアドレスのようなものを合意しておくとか。単にアドレスに送って自動で鍵を生成する方式では認証が一切なく、もし違う場所に行ってしまっても取り返す手段がない。本来の受信者は、こちらが送ろうとしたことすら知らないままだ。プロキシを挟んで MITM するのは簡単だし、ビットコインの価値が上がってくれば、そのうち割に合う攻撃になるかもしれない。
現状の実装での IP アドレス送金は、本番運用というよりローカルでのテスト用機能だと思っている。一つあり得るのは、受信者がまず公開鍵(アドレス)を渡してくれて、こちらがインターネットアドレスと公開鍵を組み合わせて使う方式だ。便利さでは劣るが、代わりの選択肢は宙に投げて誰にも横取りされないことを祈るだけだ。Liberty Reserve などを使ったことがあれば分かるとおり、ログインなどは確かに面倒だ。だが、お金を失うか不便さを我慢するかの二択になれば、ほとんどの人は後者を選ぶだろう。