サトシの最後の既知のメール — ハーンへの別れ、アンドレセンへのアラートキー移譲

サトシ・ナカモトの最後の既知の私的通信は、2011年4月に送られた2通のメールである。

2011年4月23日 — マイク・ハーン宛:

サトシは、2009年4月から書簡を交わしていたGoogleエンジニアのマイク・ハーンにこう書いた。

「他のことに取り組むことにした。ギャビンたちに任せれば、安心だ」

ハーンのBitcoinJプロジェクトが代替クライアントとして開発され続けることへの期待も述べた。

2011年4月26日 — ギャビン・アンドレセン宛:

3日後、サトシはギャビン・アンドレセンに、最後の既知のメールとされるものを送った。件名は「alert key」だった。

「私のことを謎めいた影の人物として話し続けるのはやめてほしい。メディアはそれを海賊通貨という切り口に変えてしまう。代わりにオープンソースプロジェクトとして取り上げ、開発に貢献しているメンバーにもっと功績を認めてあげてほしい。それが彼らのモチベーションになる」

続けて離脱を告げた。

「他のことに取り組むことにした。おそらく連絡が取れなくなるだろう」

最後に、ネットワークアラートキー — すべてのビットコインクライアントに緊急メッセージを配信するための重要なツール — を移譲し、プロジェクトの引き継ぎの最後の要素を完了させた。

アンドレセンは返信でアラートキーを受諾し、In-Q-Telの招きでCIAの会議でビットコインのプレゼンテーションを行うことを明かした。サトシが返信することはなかった。以降、サトシからの確認済みの通信は記録されていない。